ねくすとで取り入れている方法
ソーシャルスキル
トレーニング(SST)
ソーシャルスキルトレーニングとは、ソーシャルスキル(社会技能)と呼ばれる、社会での対人関係や集団関係を適切に行い社会に適応する能力を訓練する方法です。
ペクス(PECS)
PECSとは、絵カードを使用し、相手とやり取りして意思の伝達を行ったり、カードを並べる事で文章を作りコミュニケーションを行う方法です。
マカトン法
マカトン法とは、言葉の発達が遅れている聴覚障害と知的障害を持つ人を対象に作られたコミュニケーション方法で、「言葉と手の動きで行うサイン」または「言葉と単純な線画の絵カード」を用いて行います。非常にシンプルなコミュニケーション方法で自閉症のこどもに良く使用します。
このような方法を上手く組み合わせ、
発達障害・自閉症のこども達
一人ひとりにあった療育を行っていきます。
ケース別カリキュラム
1. 発達障害
一つ一つの動作に時間がかかったり気持ちと行動が一致することが難しいことがあるので、子供の興味や「やりたい気持ち」を見極め、経験ができる機会をつくり、成功する体験を積み重ね、自信を持てる様に支援していきます。
●片付けが難しい子には、まず「手伝って」と言えるように支援し、少しずつ自分で片付けられる用にスモールステップを繰り返し、出来た喜びを増やし、自信を持てるようにしていきます。
●準備に時間がかかる子には、頑張りを認め「最後まで自分で出来た」という自信につなげていきます。
2. 自閉症
言葉が上手く出ずコミュニケーションを取ることが難しいので、自分の気持ち、してほしいことをイラストで選ぶように問いかけ、本人の気持ちを相手が理解できる様に、自分の気持ちを表現する機会をつくっていきます。
●子供にわかりやすい形(イラスト)でどこで何をするのかを目で見て分かるように伝え、変更時には再度イラストを使用しつつ、言葉も細くし丁寧に伝えます。
●コミュニケーションをとる時にも、言葉が出てこなかったり、選ぶことが出来ないことがあるので、2択にするなど選びやすい形をつくります。
3. ADHD
一つの事に集中できず、座ったままでいることが難しいので、静かな場所を提供したり、余分なものがない落ち着ける環境をつくっていきます。「飛び出したらどうなるか」など考える機会を与え、行動する前に一度考えられるように支援していきます。
●集中が続かない子に対して、本人の興味あることにとことん付き合っていき、集中できる時間を増やしていきます。
4. 学習障害
特定の分野が苦手なので、周囲がそれに気づき理解していきます。他の子供達と比べたりせず、苦手な事に対して一緒に取り組んでいきます。
●図形が苦手な子には図形のイメージがつきにくいので、手にとり、見てわかるように実物を実際に作り、作ったものを観察することで理解できるようにしていきます。
学年別カリキュラム
小学校【低学年】
対人面
人の話を聞く。周りを見る。など
学習面
決まった時間、いすに座って授業を受ける。など
行動面
上の子を見て、学んでいく。など
小学校【高学年】
対人面
自分の考えを言う。まわりの状況を把握する。など
学習面
買い物中にお金の計算ができる。など
行動面
小さい子のお手本となる行動を心がける。など
中学校
対人面
まわりの状況を見て、リーダー的な役割を学んでいく。など
学習面
学んできたことを日常生活に応用していく。など
行動面
他人に見られていることを意識し、場面や状況に適した行動を心がける。など
高校
対人面
色々な人と目標に向けて協力する。など
学習面
限られた時間で考えながら課題をこなしていく。など
行動面
どういう大人になりたいかを考え、将来図を決めていく。など